現役アニメーターであり,アニメ教育にも命をかけているおばた先生が,日々の出来事や思いを綴ります。2012年1月以前のブログはこちら→http://ameblo.jp/obatasensei/
2014年03月29日 (土) | 編集 |
今夜、スタジオコメットさんから「ジュエルペット・ハッピネス」の打ち上げパーティーに お招きを頂いていたので行ってきました。

土曜ゼミの授業終了後に駆けつけたので後半からの参加となりました。

ジュエルペットハッピネス

会場は練馬駅近くのラ・ムメイロウというお店だったのですが、どうしても見つからず、徒歩3分のところに15分かかって、やっとたどり着きました。
お店を見つけて分かったことは、そのお店の前を2回通り過ぎていたということ。

パーティーではビールをジョッキで2杯とバイキング形式での美味しい食事をお腹いっぱい頂いて来ました。
コメットさんに在籍している教え子の紹介でコメットの作画監督のHさんと色々とお話ができて楽しい時間を過ごせました。

最後に桜井監督が挨拶に立ったのですが、万感こみ上げるものがあったようで涙ぐんで声を詰まらせた姿には感動しました。
ギャグアニメとは言え、色々大変なことがあったのでしょう。
やりきって泣けるような仕事ができるということは幸せなことだと思います。
そんな仕事がしてみたいなと思いました。

最後はお店の出口のところで制作さんが配るお土産を頂いて帰ってきました。

麩菓子

でも、なんで麩菓子なんだろう?



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2014年03月27日 (木) | 編集 |
先週の3連休も当然のように仕事をしました。
ここ何年か、休むという概念を失ってしまったかのように、がむしゃらに働き続けています。

朝は8時に家を出て帰宅は23時。
常に5、6作品のアニメーター仕事を抱え、7つの授業を持ち、週に1、2回のイベントを担当し、次から次へとくる通信教育課題を添削する日々。

精神的には苦痛ではないのですが、体が悲鳴をあげてしまい、昨年はぎっくり腰になってしまったし、今は肩と腕の痛みがなかなか抜けません。

今月いっぱいで32年続いた「笑っていいとも」が終わると聞いて、しみじみ思ったのは「どんなことでも、いつか必ず終わりがくる」ということ。

体力の限界を感じてスポーツ選手が引退をするとか、役者さんが長年続けてきた舞台を終わりにするとか、宝塚なら退団するとか、商売人ならお店を閉めるとか、サラリーマンなら退職するとか、とにかく、当たり前のように長年続けてきたことでも、いつかは必ず終わりを迎えるのだ。

私自身、これまでに6つの職場で働いてきましたが、最初の職場(アニメ仕上げの会社)以外はそこに骨を埋めようと思って働いてきました。
しかし、運命のシナリオはそれを許さずドラマチックな波に運ばれて次の職場へと転々と移っていきました。
Y校とV校を退職した時には不本意なこと(辞めざるをえなかった)が多くあり、かなりのストレスがありました。

しかし振り返ってみれば、それぞれの職場に大切な出逢いがあり、それぞれに異質で大きな学びがありました。
今にして思えば、すべてが必然で、必要な事だったのだと確信を持って言えます。

終わると言うことは新たなことが始まるということ。
今の生活パターンにも、いつか終わりはくる。
パイオニアプロダクションにも終わりはくる。
そして人生そのものにも終わりはくる。

それらのことを怖れるのではなく、新たな始まりとして受け入れていけば、気持ちはワクワクになる。
だからこそ、今繰り返している生活パターンの中に秘められた課題を読み取って、学び尽くしていこうと思うのです。

追伸
今月いっぱいで、55年間続いた「ヤン坊マン坊天気予報」が終わるとのこと。
たった一人で絵を描き続けてきたアニメーターの中邨靖夫さんに、同じアニメーターとして敬意を表したいと思います。
55年間、お疲れさまでした。

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2014年03月22日 (土) | 編集 |
腕と肩が痛むので、週に2回、職場から徒歩1分の岡田整骨院さんに通ってます。

今朝も行ったのですが、ついうっかり、磁気ネックレスのマグネループを着けたまま行ってしまいました。
実は、一番最初に行ったときに貰った注意書に磁気健康器具は使用しないように書いてあったのです。

それが院長先生に見つかってしまい「そういうものは信じるんですね」と言われ、気まずい雰囲気が…。
「そういうものを下手に使うと癌になりますよ」とも。
なんでも磁気が細胞間に隙間を作って、そこに癌細胞ができてしまうと言うのだ。

専門家が言うのだから本当かとも思うのですが、ネットで調べてみたところそのような事はどこにもみつからず、むしろ磁気が癌をやっつけるキラーT細胞を誘因するという説があったりして、いったいどうすりゃいいの?

そう言えば、その注意書には、枕を使わず寝るようにとも書いてありました。
最初の二日間くらいはそうしてみたのですが、どうしても落ち着かないので結局使ってしまってます。
マグネループは使わないので枕だけは使わせてくだちゃい。

そう言えば、癌の特効薬は笑いだそうで、吉本新喜劇を毎日見てれば絶対に癌にはならないでしょうね。
最近私がはまっている吉本ギャクはこちらです。

クリック→ドリルすんのかい


2014年03月22日 (土) | 編集 |
昨日は、スタジオを6:40に出て7:00に妻と吉祥寺で落ち合い、8:00からの「アナと雪の女王」を鑑賞して来ました。

映画を観る前に吉祥寺本舗ホープ軒に入りました。
有名なお店なので、以前から一度入ってみたかったのです。
基本の中華麺を頂いたのですが、こってりスープで麺は食べごたえがあってとても美味しかったです。

ホープ軒

さて、映画は「かぐや姫の物語」や「永遠の0」を観た小幡家御用達の映画館「吉祥寺プラザ」で観ました。
3Dで観たかったのですが、古い映画館なので否応なく2Dとなりました。

海外のアニメ映画は絵や動きに集中したいので私的には吹き替え派なのですが、時間的に字幕で観ざるを得ませんでした。
しかし、ミュージカルなのでオリジナルを聞けたのは良かったかもしれません。

アナと雪の女王

で、感想はと言うと、さすがアカデミー賞を受賞しただけあって、とても良かったです。
テンポが良く(ちょっと良すぎるかも)、練りに練ったであろう観客をグイグイ引き込むストーリー展開の中で、随所に織り込まれたミュージカルシーンがとても魅力的でした。
技術的には、雪や氷を使った魔法のエフェクトが秀逸以上のもので、その美しさと迫力に圧倒されました。
姉のエルサが抑圧していた自己を解放し、魔法で氷のお城を造りながら歌い上げていく「LET IT GO」は、まさにその二つが融合したもので、ミュージカルアニメ史に燦然と輝く名シーンと言って良いでしょう。

本当に良いものを観せて頂きました。

それにしてもアメリカの映画のエンドロールはいつも真っ暗なバックにスタッフ名が流れるだけで工夫がないですよね。
実際に何人もの観客がその最中に出ていってしまい、最後の最後に映し出された落ちのギャグカットを見逃していました。

帰りには喫茶店好きの妻のたっての希望で、最近、吉祥寺にできた喫茶店「珈琲所 コメダ珈琲店」でお茶をしてきました。
なんでも名古屋が発祥の地で、全国に展開している有名なチェーン店だそうです。
私はソフトクリームがのったアイスココアとチーズケーキを頂いてきました。

コメダ

2014年03月19日 (水) | 編集 |
今日はアンプスの卒業式でした。
小さな学校なので、どこかに会場を借りて行うということはせず、教室を使って和気あいあいと執り行いました。

アニメーター専科では、制作がギリギリ間に合った卒業制作を上映することも出来ました。

終了後は隣の教室で在校生も交えて親睦会を行いました。
メインディッシュはデッサン担当のマノ先生(インド人)による本格派インドカレー。
とても美味しかったです。

親睦会

食べて飲んで、おしゃべりしたり記念撮影したり、卒業生にとっては学校での最後の楽しい思い出になったかと思います。

いろいろあった2年間ですが、希望者は全員が大手の制作会社に採用していただけたので、講師として嬉しくもあり肩の荷が下ろせてホッと出来ました。

ホワイトフォックス、JCスタッフ、OLM、ジーベックツヴァイ、テレコムアニメーションフィルム、作楽クリエイト等々に散っていった卒業生ですが、船が母港に帰るように、時には学校には顔を出して色んな報告をしてほしいと思います。
泣き言や悩み相談でもいいです。
不思議な縁で時空を共有した学生たちとの繋がりは大切にしたいし、彼らの今後の活躍を見守っていきたいと思っています。

ご卒業おめでとうございます。

2014年03月16日 (日) | 編集 |
昨夜、帰宅途中にある本屋さんに立ち寄りました。
お目当ての本は見つからなかったのですが、偶然こんな本を見つけて、買ってしまいました。

「これだからアニメってやつは! 峠比呂著」

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アニメの制作進行さん(29歳の女性)が主人公のマンガです。
制作進行さんの実態(やりがいとか悲哀)がよく描けていて楽しく読めました。

あまりの忙しさに土日も休めず、その為に彼氏にもふられてしまうというシーンがあるのですが、そう言えば私自身、今年になってから一日も休んでないなぁ。

私の仕事は講師とアニメーターです。
講師業は時間が決まっていてガチガチですが、アニメーターとしてはフリーなので仕事の調整はしようと思えばいくらでも出来ます。
いい仕事をしようと思えば仕事量を制限すればよいのですが、制限しすぎると当然収入が減ります。
必要な収入を得るための仕事量を確保した上でいい仕事をしようとすると、結果的に土日も祝日も休めないという結果になっているということです。

こうなれば解決するという事項を列挙してみましょう。

1、手が早くなる(年齢的に遅くなるのを抑えるので精一杯)
2、作画単価が上がる(半世紀前からの懸案事項ですね)
3、物価が安くなる(デフレスパイラルは時代の逆行)
4、不労所得を得る(社会音痴なので無理)
5、高額の宝くじに当たる(確率は限りなくゼロ)

いずれも現実的でないので考えてもしょうがありませんね。
でも、ひとつだけいい方法がありました!

キーワードは「少欲知足」

読み方は「しょうよくちそく」、文字通り「欲を少なくして足(た)ることを知る」ということ。
つまり、ないものを数えて嘆くのではなく、あるものを数えて感謝するという生き方のことです。

私にあるものって‥。

1、健康な心身
2、愛する家族
3、やりがいのある仕事
4、いい仲間たち
5、平和な社会

うーん、実はこんなにも幸せでした。

究極的には死ぬときに持っていけないものへの執着を断ち切れればいいのでしょうが、今はまだそこまでは無理。

今、休みも取れず働らかざるを得ない状態にあるのは、スピリチュアル的に言えば、そこから学ぶべきことがあるからであって、それを学び尽くせば休めるようにもなるでしょう。
今はこの忙しさを楽しもうと思います。
楽しめる仕事であることに感謝ですね。

これだからアニメってやつは!

2014年03月14日 (金) | 編集 |
今年度の手帳を買いました。

20年来、学校の仕事に携わっているので、年変わりより年度変わりの方が使い勝手がいいのです。
1ページで1週間が見渡せるタイプのものを毎年選んでいます。

今回、特筆すべきことは、初めて真っ白な表紙のものにしたと言うこと。
ただ単にピュアな感じでいいなぁー、と思ったからです。

手帳

さてさて、どんな一年間になることやら。
この手帳とともに価値ある一年を過ごしていきたいと思います。

2014年03月14日 (金) | 編集 |
新海誠作品の感想、第2段。
昨年公開された「言の葉の物語」について語らせていただきます。

今までにきちんと観たのが6回、仕事中にコンパクトデッキで流し見した回数は数知れず。
靴職人を目指すちょっと大人びた高校1年生のタカオと、ストレスが原因で職場に行けなくなった27才のユキノの孤悲(恋)物語です。

雨の降る新宿御苑が主な舞台となるのですが、そこは、日常(駅の雑踏や学校、自宅)とは明確に隔てられた場所であり、二人が出逢い、一歩を踏み出す為に用意された異空間なのです。
雨というモチーフは迷いや躊躇、執着や過去そのものを流しさる為のアイテムのように感じられます。

夢に邁進する高校1年生と夢破(ら)れ社会復帰がなかなか出来ない27才の女性が雨の日に出逢い、雨の日だけの逢瀬を重ねていく。
学校、そして職場、行くべき所に行くことに抵抗を感じている二人だからこそ、直感的に分かりあえる存在となり、踏み出そうとしている一歩をサポートしあえたのかもしれない。

ことのは

ひょんなことからユキノが職場に行けなくなった事情をタカオは知る。
それとともに自分とユキノの意外な関係性をも知る。
タカオはユキノをおとしいれた奴等に抗議をしに行き、逆にボコボコにされてしまうが、そのことをユキノには言わない。
偉いねぇ。

世の中には人を傷つけたり、陥れたりしても良心の呵責を全く感じない輩が存在するのだ。
人間性と頭のよさは比例しない。
人間性の低い馬鹿ならチンピラになる程度で済むが、人間性は低いのに頭のいい奴が権力の中枢に入るとかなりやっかいなことになる。

さて、そんな波乱のあと、豪雨に追いたてられ二人はユキノのマンションへ。
そこで穏やかな時間を共有した二人が「今まで生きてきて、今が一番幸せかもしれない」と同時に感じあった時、どうかこのままハッピーエンドで終わってほしいとさえ思ったけれど、二人には本当の一歩を踏み出す為に、最後の辛い儀式が待っていました。

圧巻のラストシーンで二人は感情をぶつけ合うことで全てを開放します。
特にユキノは、まるで14才の少女のように大声で泣き声をあげ、押さえていた全てを吐き出します。
吐き出して心が空洞になったからこそ、そこにお互いの気持ちが入り合えたのでしょう。

降り続く雨の雲間から差し始める陽の光、ラストシーンの舞台となった階段の踊り場からカメラは大きく引いて、マンションごと回り込んでいく、テーマ曲のレインが小気味良く始まり感動を包み込んでいく。
その時初めてそれまでのBGMがイントロだったことに気付く。

エンドロールの後には二人のその後を描いたシーンがあり、余韻を、より深いものにしてくれる。
なんと美しく、なんと切なくもじれったいような幸福感を抱かせてくれる作品であろうか。

学生たちに「秒速」と「言の葉」では、どっちが好きかと聞いたら、全員が「言の葉」と答えた。
「言の葉」は間違いなくいい作品だ。
でも、私は「秒速」だけどね。

2014年03月13日 (木) | 編集 |
夕べ、締め切りの迫る確定申告の書類をコンピューターで入力するe-Taxでやっと作成しました。
毎年ギリギリになって慌てて行う恒例行事のようなもの。

事務的な作業がそもそも苦手と言うか嫌いな方なので、つっかえつっかえやって夜中の1時頃やっと終わりかけた矢先になんと、エラー画面が出て、打ち込んできた全てのデータが消えてしまいました。

アッ、と驚くタメゴロー(死語?)!
ガビーン!
ギャフン!
じぇじぇじぇ!
トホホ…。

しばし呆然。
どっかに保存されてないかという淡い期待も打ち砕かれ、再び最初からやり直し始めました。
疲れきった私がやっと床に着けたのは3時過ぎ。
去年よりだいぶ増えた還付金額が唯一の慰めでした。

還付金は全国のアニメーター諸氏にとってのボーナスのようなもの。

我が家の場合、ほとんどが住宅ローンに消える上、今年は車検もあるし、給湯器も死にかけているから物要りの可能性は大。
プリンターも不調だし、車のバッテリーもあがったままだし…。

とはいうものの、少しくらいは贅沢もしたいね。
焼き肉とか…。

2014年03月11日 (火) | 編集 |
3・11から3年、テレビではどの局も特集を組んでおり、それを見る限りではまだまだ震災の傷痕に苦しんでいる人が大勢いる。

3年前のその日、私は和風アニメーションというスタジオで仕事をしており、その日は帰宅難民となってスタジオに泊まることになった。

翌日に書いたブログを読み返してみると、記憶だけでなく感情までもが甦ってくる。

関東の私ですらそうなのだから、現地の人達のトラウマは、いかばかりかと思う。

2万人の人達が命と引き換えに残してくれたメッセージを決して風化させてはいけない。

3・11翌日のブログ